漢字表記されている地名を平仮名にする意味
2011-09-24


私は今('11/09/24現在), 富山県富山市内に住んでいます。
「とやまけんとやまし」と書くのは,
漢字を知らない,
あるいは読めない人を対象とした場合と思われます。
そのように書かれた場合には,
隣の県や市についても,
「いしかわけんかなざわし」, 「ぎふけんひだし」の様に
全て平仮名で書かれるでしょう。
地名を商品名や建物の名前にする時は,
敢えて漢字を平仮名や片仮名にして表記場合はあるでしょう。
「名鉄トヤマホテル」(*1)(ホテル名)は, その例になります。
それらの場合に, 違和感を感じることはありません。
(否, 名鉄トヤマホテルの表し方には違和感があります。
他の名鉄ホテルでは, 地名は漢字です。何故なんでしょう??)

 しかし, そうする必然性がないと思われる場合には,
そう表すことに何らかの意味があるのだと思われます。
「財団法人とやま環境財団」という法人があります。(*2)
「富山」を平仮名の「とやま」にしているのですが,
だから何なのでしょう?
「環境財団」をGoogleで検索すると,
北東から南西の順で,
山梨, 島根, 福岡もそうでした。
なにか意味があるとも思えないのですが,
環境財団を設ける時に,
地方間で地名を平仮名にする約束でもしたのでしょうか。

 で, 私が違和感を覚えるのが,
平仮名にすることで,
却っておかしな意味で捉えられる可能性があるのに,
そうしている場合があることです。
具体的には, 富山県南西部にある, 「南砺市」です。
「なんとし」と読みます。そのすぐ北に「砺波市」(となみし)があり,
その南にあった町が合併してできた市です。
合併前は, 南礪波郡(みなみとなみぐん)でした。
尚, 「礪」は, 「砺」の正字です。
素直に「南砺」と書けば良いと思うのですが,
南砺市のウェブサイトには,
「なんと! 緊急メールサービス」(*3)
というサービスが案内されています。
平仮名にして何の意味があるのでしょう。
「介護老人保健施設 葵の園・なんと」という施設は,
この施設のグループで, 名前を平仮名にしているようなのですが,
その看板は, とても大きな文字で「なんと」と書かれているので,
とても驚きます。
道路の看板に, 人を驚かせる文字を書くのは,
大きな問題でもあります。
(その看板を見ると, 冗談のように思えて,
いつも笑ってしまうのですが(^^;)
「砺」の字は, 一般的な文字ではないですが,
富山県では, 砺波市が知られていて,
そのすぐ隣の市なのですから,
わざわざ冗談のように読めてしまう平仮名で書く理由が,
やっぱり分かりません。

「なんとB級グルメ選手権」という行事(*5)(*6)があるようですが,
> この選手権を通じて,
> みんなに愛される「南砺市の新しいB級グルメ」作品を選び,
> 南砺市そして県内外へと広めていきます。
が目的らしいので, なおさら,
なぜわざわざ平仮名にしているのかがわかりません。

(*1) [URL]
(*2) [URL]
(*3) [URL]
(*4) [URL]
(*5) [URL]
(*6) [URL]
[mixiの複写]

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