化学を専門として生きてきているので, 
それを第2のアルバイトで応用しているのですが, 
高等学校生徒の時にはなかった範囲を知る必要があり, 
ここ数日は, それを勉強しています。
その範囲とは, 「生命と物質」という内容です。
糖類, 蛋白質, 脂質, 核酸を扱うのですが, 
私が高等学校生との時には, 
糖類と脂質は教わりましたが, 
蛋白質については紹介だけで, 
せいぜいその基本単位であるアミノ酸迄を教わったと記憶しています。
なので, 更に蛋白質を合成するための情報を保存しているDNAと, 
DNA情報を伝える, 必要なアミノ酸を運んでくれるRNAについては, 
大学の一般教養の生物学と, 
化学科の生物化学系の講義でようやく聞いた位で, 
実のところ, DNA, RNAについては, 
名前と, 二重螺旋構造になっていること位しか知らず, 
DNA配列が蛋白質合成の情報源になっていることは, ???です
(実は, 大学で聞いたのかも知れませんが, 忘れた, ということかも。)。
ということで, 慌てて生化学入門系の本を読んでいます。
 で, 学問的なことではなく, 
物質名についての私の感じたことを書きます。
それは, 多々ある生命体内物質名についてです。
元々から日本語で名が付いている分子は, 
ほとんどないのではないでしょうか? 
私が知っているのは, ショウガオール"shogaol"です。[1]
日本語名が少ないことは実はどうでも良いのですが, 
どうやって多数の分子の名前をつけるのかなあ, 
ということをふと思うのです。
例えば, 高等学校生物でも登場する, 
クエン酸回路(TCAサイクル)では[2]
グルコース(葡萄糖)
 ↓
ピルビン酸
 ↓
アセチル補酵素A
 ↓
クエン酸(枸櫞酸)
 ↓
イソクエン酸
 ↓
2-オキシグルタル酸
 ↓
スクシニル補酵素A
 ↓
コハク酸(琥珀酸)
 ↓
フマル酸
 ↓
リンゴ酸(林檎酸)
 ↓
オキサロ酢酸
 ↓
アセチル補酵素A
という風です。
ここの物質に名前が付いていないと識別できないのですが, 
よくも固有名詞を多数つけられる物だなあと思います。
 ちなみに日本語名は, 英語名をカタカナ表記した物が殆どです。
漢字の名前は, 
英語名の訳や中国漢字表記を充てた名前のようです
(正確には知りません。悪しからず。)。
そもそも日本語で, 「何とか酸」という物質の名前が
あったのでしょうかね? 
先人はうまく日本語名をつけたと思います。
が, 常用漢字なる漢字使用数制限のため, 
琥珀酸, 林檎酸, 蟻酸, 蓚酸, 蛋白質等が, 
コハク酸, リンゴ酸, ギ酸, シュウ酸, タンパク質と書くことを
勧められるのは(強要?)どうかなあと思います。
[1] ローマ字として, 訓令式が広がることを望む私には, 
"shoga"という綴は嫌です。"syoogaol"であって欲しかったです。
[URL]
[2] 
[URL]
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