馬鹿過ぎる中学理科教員の話: 希塩酸を生徒に飲ませる??
2013-01-19


理科教育で実験をやってもらうのは大変良いことなのですが,
馬鹿な中学教諭が指導するとなると,
殺人事件になりかねないようです。[1]
[1]の記事によると,
この馬鹿教諭は, 実験失敗の罰として,
35%塩酸(13 moldm-3)の100倍希釈液を,
失敗した生徒に15cm3飲ませた, ということです。

 13 moldm-3の100倍希釈は, 0.13 moldm-3ということで,
電離度が100%とすれば, pHが1よりも小さい(0.9位),
とても強い酸性の液体を飲ませたと言うことになります。
胃酸の酸としての成分は塩酸なのだそう[2]で,
そのpHが1から2ということなので,
それよりも強い酸ということになります。
胃に入っても, まだ本来の胃に近い酸なので,
何とか対応できたでしょうが,
口の中, 喉, 食道には, そのような酸が通ることは,
想定されていないはずです。
何か不具合が起こってもおかしくないでしょう。
また, 薄めたとは言え,
揮発する(気体になって出て行く)塩化水素があるため,
喉から, 鼻や耳, そして脳へも行ったでしょう。
[2]によれば,
> 教諭は「実験に集中させるためだった。健康被害はないと思った」
のだそうです。
この馬鹿教諭は, 高等学校化学で学ぶpHの計算も
できなかったと言うことになります。
理科の第1分野が苦手, というのは言い訳にはならないでしょう。
そのような馬鹿教諭は, 生徒への演示実験を含めて,
指導はやってはならないです。
そのような指導をする馬鹿教諭ですから,
そのような事をさせた後で,
はかせる, あるいは,
きちんと大量の水を飲むように,
(希薄炭酸水素ナトリウム水溶液を飲ませるのは,
良くないかな??)指示していたとは思えません。

 そもそも, 実験に, 失敗はあり得ません。
中学生が操作をやり損ねたのなら, それは失敗ではありません。
やり損ねた操作を通じて, 化学を学んでいくものです。
そして, 中学生による実験なのですから,
実験を「失敗」させたとしたならば, それは,
教員の指導に問題があったからではないでしょうか。

 [2]によれば, この馬鹿教諭は,
> 男性教諭は学校長の監督下で授業を続ける予定。
なのだそうですが,
私なら, 殺人未遂と迄は行かないまでも,
人を薬物で傷つけようとした,
犯罪者として見るべきで,
その意味では, この中学校の校長も馬鹿者と言えます。
辞めさせるのが適当と思いますが,
不可能であれば, 理科指導担当から外し,
中学教員理科免許取得が適正だったのかを調査し,
足りない知識を取得させ,
実験についても再指導を受けるべきと思います。

[1] [URL]
[2] [URL]

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