[富山] 北陸電力が, 液化天然ガス発電所を建造とのことです。
2015-03-15


富山県富山市に本社がある北陸電力[1]は,
隣の石川県志賀町に原子力発電所があり,
その真下に活断層がある可能性を専門家に指摘されて,
廃炉に追い込まれそうなのに,
なにがなんでも活断層ではないという数値を作り出して,
専門家から何度も, 数値の出し方や解釈の仕方に対して
疑問を投げかけられています。
地質学やら地球物理学, 地震学の専門家らしい人がいないのに,
どうしてそこまで頑張るのか理解できません。
廃炉にしたら, 交付金で潤っていた志賀町の人(と一部の政治家?)以外は,
大歓迎のはずなんですが...。
このブログでも, 原子炉廃止を主張しております。
それをすれば, 私は, この企業が様々なボランティア活動なり,
社会貢献活動を見聞きしており, 素直に尊敬できるのですが,
原子力発電所に拘っているため,
私はこの企業は, 人殺し, 生態系抹殺企業だと主張せざるを得ません。
誰かにそうしろと命じられて,
しぶしぶ原子力発電所再稼働を言わされているのだと
信じたいのですが, 真相はいかほど?

 その北陸電力ですが,
富山新港という場所に,
火力発電所石炭1号機[2](1971年9月運転開始, 25万kW)を
持っているのですが,
老朽化(もう40年以上ですからね)に伴い,
建て替える事となっていたのでしょうが,
これを石炭火力発電所ではなく,
液化天然ガス発電所にする, ということなのだそうです。
発電方式は「コンバインドサイクル発電」と呼ばれる物で,
発電燃料や方式が異なるので単純比較はできませんが,
出力は42万kWと, 前の物よりも協力になります。
北陸電力の発表[3]によれば,
発電端熱効率と呼ばれる効率は, 約59%だそうです。
この効率とは,
ボイラーに供給した燃料の発熱量に対する, 発電機出力
だそうです。石炭火力発電所ではこの効率は40%位なのだそう[4]で,
とても効率が高くなったと言えます。
と言っても, 発熱の4割は発電に使えないのではありますが...。

 「コンバインドサイクル発電」なる,
カタカナが出てくるのは, 私はどうしても嫌なのですが,
私の理解した範囲で解釈すれば,
(1)燃料である天然ガスを燃焼させ,
CH4 + 2O2 → CO2 + 2H2O
によってて生成するCO2とH2Oが発熱により膨張するので,
その圧力でタービンを回して発電し,
(2)その廃熱で今度は水を水蒸気にして,
その圧力で蒸気タービンを回して発電する,
という2つのタービン回転による発電を組み合わせている方式,
と言うことになります。 
燃焼熱・排熱混合発電方式, とでも訳せば良さそうなのですが...。
それはともかく, 福島の事故があってからすぐに,
この発電所を造っていれば, と, どうしても思ってしまいます。

 北陸電力は狭い地域に電力を供給すればよい会社なので,
送電によるエネルギー損失も, 新潟, 福島 → 東京のような
長距離送電と比べれば, ずっと低いことでしょう。

 原子力発電所が止まっても,
電気料金がどうなっているのかはともかく,
北陸地方では, 電力不足にはならないことがわかったのみならず,
他電力会社へ配電していたのですから,
電力にはゆとりがあると言うことになります。
素直に原子力発電所を廃炉されることを, お祈りする次第です。

 なお, この発電所建て替えを知ったのは,
富山新聞のウェブ配信記事でした。[5]
記事にして下さった富山新聞に感謝申し上げます。
ただ, この会社のウェブ配信では,
つい先日判決があった,
氷見冤罪事件について全く触れていないのが不思議です。

[1] [URL]
[2] [URL]
[3] [URL]
[4] [URL]
[5]

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[富山]

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