[富山] この冬は, 原子力発電所がなくても電力は十分足りたとのことです。
2012-03-01


富山新聞のウェブ記事に, 次の内容がありました。(*1)

> 北陸電力管内の昨年12月-2月の電力需給は,
> 安定供給の目安となる電力使用率92%未満の日が約8割となり,
> 志賀原発が停止したままでも, おおむね余裕があった。
> 最も高い使用率は94.9%だった。

 富山県の電力は, 北陸電力(*2)によるものなのですが,
この会社は, 石川県志賀町に原子力発電所を持っています。
そんな危ない物をつくらなければ良いのに,
2つも作ってしまいました。
今は幸いなことに運転しておりません。
この会社がウェブで公開している放射線の説明は,
私が読む限りは, なんだかなあという内容になっています。
例えば, 「そもそも, ニュースで聞く「放射性ヨウ素」
「放射性セシウム」って何, という頁(*3)があるのですが,
体内で濃縮される, だけれど新陳代謝で外へ出て行く,
という説明があります。これは間違いではないのですが,
放射性セシウム137の場合は,
この頁にもあるように, 生態系内で循環されるので,
一度だけ体内に入るのではなく,
今後も体内に入ってくる可能性がある物質です。
半減期が約30年とありますが,
これだけの説明だと, 約60年で放射線を放出しないように読めます。
新陳代謝で排出されても, また摂取するので,
体内被曝は長く続く, というのが正しいはずですが,
そう読めるようにはなっておりません。
まあ, 原子力発電所推進の立場なので,
このような説明にしないとまずいのでしょうけれど。

 電力が足りなかったら, 足りないまでです。
原子力発電所を沢山作ってまでして電力を欲しがる企業は,
電力会社と, 原子力発電を推進している人・組織位ではないでしょうか?
放射性物質を拡散するだけでなく,
新たに生み出すことは, 私は良いこととは思っておりません。
東京電力や政府による原子力発電所事故後の対応が
滅茶苦茶なのを見て明らかなように,
この発電所で事故が起こったら,
まともに対応できる人・組織はないでしょう。
あるのなら, もう対応し終えているはずですから。

 北陸電力は,
> 今冬は原発なしでも節電を要請せずに乗り切ったが,
> 北電担当者は「火力にトラブルがあり,
> 長期間停止する事態になれば電力需給は厳しくなる。
> 火力の点検, 補修をずっとずらし続けるわけにもいかない」
> としている。
ということなので, そのような事態にならないよう,
原子力発電所以外の選択肢で行動して下さい。
そうしたら, 私はあなた達を応援いたします。
早く応援できることになることを祈ります。

(*1) [URL]
(*2) [URL]
(*3) [URL]
[富山]

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